映画『君の名は。』の国内興行収入が
176億円(2016年11月3日現在)を突破したそうです。
これは邦画の歴代興行収入ランキングで4位で
洋画を含めても歴代7位という大記録です。
ですが、『君の名は。』は
元々は「15億円」の興行収入を
目指していたそうです。
事実、『君の名は。』の配給先の東宝も
今期の純利益を14%減益と予想していたにもかかわらず、
「シン・ゴジラ」のヒットもあり
純利益が28%も増えて過去最高益になる見込みらしいです。
つまり、誰も予想していなかった大ヒットなわけです。
そんなヒットの要因は
「映像が現実より美しい」とか、
「ストーリー構成がすごい」とか、
「音楽と映像がすごく合っている」とか
色々言われています。
たしかにこれらは全部その通りだと思います。
ですが、これに加えて私が思うヒットの原因は
【「予告編の動画」がくそつまんなかった】
からだと思います。
↓公開当初の予告編の動画
私は元々、新海監督のファンだったので、
割と公開当初に見に行きました。
(「秒速5センチメートル」を見た後、終わりがせつなすぎて4日間うなされました(笑))。
しかし、ファンなのに実の所、
それほど『君の名は。』に期待していませんでした。
だって、予告編の動画を見た限り、
いつものように映像は
ものすごく美しい事は分かりましたが、
肝心のストーリーは
「体が入れ替わって起こるドタバタ劇」
くらいしかわからなかったからです。
なので、まさか、
- 「体の入れ替わりの真実がわかった驚き」
- 「三葉が父親に会いに走っている途中にこけた時の感動」
- 「2人は最後出逢う事ができるのかのドキドキ」
があるなんて全く予感すらありませんでした。
(ストーリーの構成上、ネタバレになるので仕方ないかもしれませんが)
だから、予告編を見た私の感想は
「なんだよくある体が入れ替わる話か」
と全く期待してませんでした。
ですが、その期待は大きく裏切られました。
もちろん、良い方に。
最初の期待が低かったぶんだけ、
映画を見た時は大きく感情が揺さぶられました。
きっとこう思ったのは私だけじゃないと思います。
だからこそ、この大きく揺さぶられた感情を
シェアしたくなってSNSなどで拡散され、
大ヒットにつながったと思います。
ですが、中には『君の名は。』が
全然、おもしろくなかったという人もいます。
もちろん、どんな名作でも
好きな人と嫌いな人ができるのは当たり前です。
しかし、『君の名は。』は
連日テレビで取り上げられていました。
だから、ブームになった後に見に行った人は
【ものすごく期待値が高かった】
のだと思います。
そのため、期待が膨らみすぎて
実際に見てみると「マイナスギャップ」をくらって
おもしろくないと判断してしまった人も
大勢いたんではないでしょうか。
私が期待しなかったからこそ、
ものすごくおもしろいと思った現象と
「真逆の現象」が起きたのだと思います。
その証拠にテレビで芸能レポーターが
泣く気満々で行ったけど、
泣けなかったみたいなことを言ってました。
たぶん、普通の状態で見れば
おもしろいと思えた人も
もっとたくさんいたんじゃないでしょうか。
しかし、期待値が高すぎた分だけ
「マイナスギャップ」が起きてしまい
おもしろくないと思う人が増えたんだと思います。
私はこの「マイナスギャップ」は
男性と付き合っても
長続きしないモテる女性の特徴と
一緒だなと思いました。
彼氏と長続きしないモテる女性は
出会った当初は男性の外見などから
「付き合ったらどうなるんだろう」
とものすごく期待し、妄想がどんどん膨らみます。
しかし、付き合ってみると
「思ったほど(←重要)」ではないので
ガッカリします。
期待値が高かった分だけ、
マイナスギャップも壮絶に起きます。
結果、気持ちが冷めてしまって
すぐに別れたくなってしまうんだと思います。
だから、彼氏と長続きさせたい時は
勝手な思い込みで見るのではなく、
素直な気持ちで男性を
見られるようになるといいのではと思います。
まあ、とはいえ、恋というのは
ある種、勘違いの部分もあるので
これは口で言うほど簡単じゃありません。
つまり、
現実で運命の相手と出逢うのは
瀧と三葉が出逢うよりも難しいのです(笑)。