あなたは友達から恋愛相談を受けたときに
アドバイスをして喜ばれたことってありますか?
あるいは、その時は「そうだよね」と言ってくれたのに
まったくアドバイス通りにしてくれなくてガッカリしたことはないですか。
私はあります。
特に女性からの恋愛相談に対してアドバイスした時は(笑)
よくテレビや雑誌なんかで女性が相談するときは
話を聞いて欲しいだけでアドバイスなんか必要ないといいます。
これが男の私にはホントに理解できませんでした。
たぶん、ほとんどの男は私と同じように
このことを理解できていないと思います。
だって、
「私は○○って、思うんだけど、あなたはどう思う?」
って聞かれたら、普通、自分の意見を聞きたいのだと思うじゃないですか。
言葉通りに受け取って答えても仕方ないじゃないですか。
そんな女性の「ただ聞いて欲しい」という意味が
理解できない私に対して友達がわかりやすく教えてくれました。
1.お前は医者や弁護士じゃない
医者や弁護士に相談するときは法律や病気で困っているので
自分が知らない知識を知りたくて具体的なアドバイスを求めています。
この場合は、アドバイスされることを望んで
相談しているから言われたことを素直に受け入れます。
しかし
恋愛相談においては何か知らない知識を教えて欲しいわけではありません
むしろ、相談する側は相談する前に答えが決まっていて
ただ決断に迷っていて、自分の不安を解消したくて話しているものです。
なのに男が女性から相談を受けるときはこのイメージで聴いています。
弁護士や医者に相談するように
自分の意見を求められていると思っているので
自分の考えを答えてしまいます。
だから、あなたが男性に恋愛相談するときは
「男はわかってくれない」と思わずに
そのつもりで男が聞いていると思って相談してください。
2.テストの答えを教える教師はいない
教師は生徒にテストで100点をとって欲しいと思っています。
じゃあ、問題の答えを教えれば
みんなが100点とれるのになんで教師は教えないんでしょうか。
答えるまでもなく、生徒に問題を解く力を身に着けてほしいからです。
答えを教えれば間違えることはなくなりますが
その問題を解く力はつきません。
解く力がつかないということは
生徒は一生、その問題を間違い続けます。
教師が答えを教えないのは、生徒のためです。
そして、恋愛相談の場合も同じです。
人は相談を受けた時、答えを言ってしまいがちです。
まあ、相談する方も「どうしたらいい?」と聞いているわけですから
こちらは相手のことを本気で心配しているからこそ誠実に答えようとします。
だから
「好きな男性がいたら、告白したほうがいいし
ダメな男と付き合っていたら、別れた方がいい」
と答えます。
まったくもって答えは正しいです。答えは間違っていません。
ただ答えを言うことが間違っていたんです。
なぜなら、テストの問題を自力で解けるようにならないと意味がないように
恋愛も自分の頭で考え、悩んで、答えを出してこそ本当に価値があるからです。
なのに
恋愛相談のアドバイスはテストの答えを教えているようなものです
確かにそのアドバイス通りにすれば、間違うことはありません。
しかし
その問題を自分の頭で考え、悩んで答えを出さなければ
解く力がつかずに、その人は一生、その問題を間違い続けます。
これは言い方を変えるなら
相談者が自力で問題を解けるようになるための
失敗するチャンスを奪っています。
その人のことを本気で考えるなら
こちらが相手の代わりに答えを出して
失敗するチャンスを奪ってはいけません。
生徒が自力で問題を解けるよう教師が導くように
恋愛相談も答えをいうのではなく
自力で答えが出せるように、手助けすることがその人のためなんです。
そして
その方法が「ただ聞いてあげること」なのだと友達は言います。
さらに、恋愛、もっと言えば
人生の問題は同じ問題でも自分が考えた答えが
全ての人の答えにはならないという面もあります。
同じ問題でも、自分とは違う新しい解答を出して
その問題を解いてしまうかもしれません。
だからもし自分の意見を言いたい場合は
「答えはこうだろ!」と決めつけずに
「私はこう思う」「こういう考え方もあるんじゃない」と
提案するぐらいにした方がいいと思います。
私はこの話を聞いてからは
人から相談された時は答えを言わないようになりました、、、、、と
言いたいところですが、やっぱりアドバイスしたくなってしまいます(汗
大事に思っている人からの相談ほど
「ただ聞く」っていうのは難しいですよね。