昔、私は
「モテ技を使ったり、恋愛マニュアルを読む人は不誠実だ」
と、友達に言われたことがあります。
その友達の言い分としては
「恋愛はありのままの自分でやるものだろ。
モテ技を使ったりするのは相手に嘘をつくことだ」
というものでした。
その当時の私は「なるほど」と思いましたが、
どうしても納得いかないことが1つだけありました。
それは、、、
その友達が女性にモテていたことです。
その友達は、見た目がかっこよく
たしかに自分を偽らずにありのままの自分で女性と接していました。
ありのままの自分でいてもいつも彼女がいましたし、
別れてもすぐに新しい彼女ができていました。
ありのままでいるだけで
恋愛がうまくいくその友達にとっては
恋愛マニュアルを読む必要も
モテ技を使ったりする必要も元々なかったんです。
あたり前の話ですが、
モテ技や恋愛マニュアルというのは
モテない男や女性が勉強するものです。
モテる人間は恋愛マニュアルなんて読まないし、
モテ技を研究したりなんかしません。
なぜなら、モテる人間は
「恋愛で”本気で”困ったこと」
がないからです。
そういう人は恋愛でうまくいった経験ばかりなので
「恋愛でどんなに努力しても報われない現実」
があることを知りません。
だから、そういう人たちは平気で
「私だったらこうするけどね」とか
「もっと積極的になればいいんだよ」とか
「そういうとこがダメなんだよ」とか言ってきます。
そんなことを言われるたびに、私は
「できたらやってるし、
やってもうまくいかないから困ってるんだろ!!」
と思っていました。
モテる人というのは「恋愛の天才」なんですね。
感覚的に異性が喜ぶことがわかるので
自分の好きにやるだけで異性からモテてしまうんです。
何も考えず、感覚的にできてしまうから
我々のような「恋愛の凡人」のことが理解できないんですね。
「恋愛の凡人」は異性を喜ばす方法を感覚的にはわかりません。
そのため、モテ技を使ったり、恋愛マニュアルを読んで
好きな人を喜ばす方法を知ります。
つまり
好きな人を喜ばすためにモテ技や恋愛マニュアルがあります。
好きな人を喜ばせたいからこそ
モテ技や恋愛マニュアルがあるんです。
これに関して私がよく使う次のような例え話があります。
もしあなたが手術を受けるとしたら、
次のAとBの医者の内、どちらを選びますか?
A:「患者を人として大事にするが腕が悪い医者」
B:「患者を物としてしか見ないが腕がいい医者」
あなたなら、どちらを選びますか?
どちらもいい所と悪いところがあるので選びにくいと思います。
ただここで大事なのはどちらを選ぶかではありません。
ここで私が言いたいのは
「Aという選択肢はありえない」
ということです。
なぜなら、患者を人として本気で大事に思っているなら
患者を救うための医学の知識や手術の腕を磨くはずだからです。
患者を人として本気で大事に思っているからこそ
腕のいい医者にならざるをえません。
つまり、医者は
【患者が本気で大事だからこそテクニックや知識を学ぶ】
のです。
これと同じで「恋愛の凡人」は
【好きな人が本気で大事だからこそテクニックや知識を学ぶ】
のです。
だから、私はモテ技を使ったり、
恋愛マニュアルを読んだりする人ほど
恋愛に真剣で誠実な人だと思います。